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第61回東西四大学合唱演奏会(2012.7.1武庫川女子大学公江記念講堂) [演奏を聴く(仮)]

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会場は武庫川女子大の正門からすぐ入った位置にあった。
内装は大阪フェスティバルホールを2000人弱のキャパにスケールダウンした感じ。
しかし、舞台と客席の間に学校の講堂ではありがちな小さな幕が下がっていてこれが
上から伸びる響きを完全に遮断してしまう。器楽、講演では問題は無いが、コーラスに
関しては命取りに思えた。

今回、幹事校は関学。
客席は地元ゆえ半分以上関学ファンでほぼ満員。
後日聞いた情報ではリハーサルも大部分振り付けが入る合同がメインとなり、早慶は
このホールの特性を把握しきれずに本番を迎えてしまい、同志社は2011年の武庫女の
クリスマスコンサートに賛助出演すべくこの会場の舞台にのり把握はしていたものの
パワー不足は否めめなかった。

結果、幹事校の関学の思惑通り、自らの単独ステージとプロデュースした合同ステージが
一番カッコよく聴こえる演奏会となった。ここまでやらかしてくれると、ぐうの音も出ない。

では、ステージ順に(カッコ内人数は実測オンステメンバー)

<エール交歓>
慶應義塾ワグネル・・・・纏まっているが、パワー不足
同志社・・・・テナー系が暴走気味だがよく伸びている。ベース系がフォローできるか?
早稲田・・・・人数は最大。いつも通り熱い、しかしテナー系の響きの軽さに違和感在り。
関学・・・・破綻は全く無く「関学トーン復活!」と断言できる。パートバランスも最も優れている。

<慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団>( 29名)
『さすらう若人の歌』
作詞:Gustav Mahler 作曲:Gustav Mahler 
指揮:佐藤正浩 ピアノ:前田勝則  パーカッション:大里みどり

軽めの声でコンパクトに纏める。パーカッション入りは人数を考えると
冒険だが、バランスよく纏めたのは流石、人数の限界を考えると声量不足は
否定できないが好演。

<同志社グリークラブ> (38名)
男声合唱とピアノのための『感傷的な二つの奏鳴曲』
作詞:金子光晴 作曲:高嶋みどり 
指揮:伊東恵司 ピアノ:萩原吉樹

唄いまわしの上手さはダントツ。
流れるが如く「言葉」がどんどん前に湧き出してくる。
思い切ったフレージングなのに、コンクールを意識してアンサンブルは内側に纏めて
いた。「そこまでするならもう一声」と思う飢餓感は感じたが、それは会場を響かせ
切れなかったせいかもしれない。

<早稲田大学グリークラブ> (80名)
男声合唱組曲『御誦』
作曲:大島ミチル 
指揮:田尻真高 
ピアノ:名田綾子  パーカッション:齋藤祥子・今井文香 アルトソロ:牧野真由美

納得できる水準ではあったが悪い意味でバランス重視の「安全運転」に徹した演奏に感じた。
器楽を前に置いて合唱団を舞台の一番奥に置いてしまったのは会場の特性を
考えると、器楽の音が歌声を消すこととなり、配慮が必要では無かったか?

<関西学院グリークラブ> (78名)
合唱による風土記「阿波」
作曲:三木稔
指揮:広瀬康夫

「関学トーン」全開!
最も会場の特性を把握し、故に一番会場を楽器として響かせていた。
<合同ステージ>
ブロードウェイミュージカル“Wicked”より
作詞・作曲:S.Schwarz
編曲:下園大樹・前田勝則・広瀬康夫
指揮:広瀬康夫 ピアノ:細見真理子・市川奈巳

合同としては振り付けも入った極めて完成度の高いミニ・ミュージカルだった。

<ステージストーム>
特に記することは無かった。
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