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東海メールクワイアー第55回定期演奏会(2012.6.24 愛知県芸術劇場コンサートホール) [演奏を聴く(仮)]

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全作曲:清水 脩

1)男声合唱組曲「月光とピエロ」 作詩:堀口 大学 指揮:伊東 恵司
  (ワンステージメンバー参加ステージ)

20名以上の補強メンバーを公募し若々しい演奏を目指したのだが・・・
曲のイメージが統一できない戸惑いが散見された。
清水作品は世代格差を埋めるのが困難なのかもしれない。

2)男声合唱組曲「青い照明」(1959年委嘱) 作詩:宮澤 賢治 指揮:今井 邦男

3)「阿波祈祷文」(1966年委嘱) 作詩:野上 彰 指揮:伊東 恵司
  「黙示」(1967年委嘱) 作詩:木原 孝一 指揮:今井 邦男

4)男声合唱組曲「朔太郎の四つの詩」より「緑色の笛」(1962年委嘱) 作詩:萩原 朔太郎  
 「湖上」(1963年委嘱) 作詩:中原 中也
 男声合唱組曲「大手拓次の三つの詩」(1960年委嘱)
 指揮:伊東 恵司

5)「智恵子抄」より 作歌・作詩:高村 光太郎
   「梅酒」(1969年委嘱)
   「智恵子抄巻末のうた六首」(1964年委嘱)
   指揮:今井 邦男

アンコール
  「秋だから」
  「富士山作品第拾捌」 作詩:草野心平


第二ステージ以降はオリジナルメンバーで平均年齢は大幅に上がったものの、
曲の意思統一がまとまった演奏になった。

特に「黙示」は「言葉と音楽で世界は動かせる」と根拠も無く確信していた1960年代の
メッセージが舞台上に忽然と再現された凄みを感じる演奏で、この曲はこのメンバー
でしか本質的なものは伝えられないのではないか?と思えてしまった。

このメンバーのこの演奏が聴けて良かった。

素直にそう思えた。

しかし逆に1960年代に頂点を向かえた合唱団の世代交代の
困難さを(勿論、典礼聖歌やトルミスの連続演奏など試みは絶やしてないが)
痛感した演奏会だった。
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