劇場版ポケットモンスター幻影の覇者ゾロアーク [映画を観る]
仲間・自然を賛美するテーマにブレは無くCG使用も効果的。ただここ数年メインに置くキャラクターの特性でメインにはまらない作品も散見する。
今回も前半の進行がややかったるく感じたのが不満。次回に期待したい。
借りぐらしのアリエッティ [映画を観る]
若手の作画監督を思い切って監督に指名しただけあって、作画の丁寧さには驚嘆するばかり。
宮崎駿監督が企画・監修に回ったストーリーは19世紀のオーソドックスなファンタジーを時間設定を現代の東京近郊に変更する破壊的な企画なのに(ポニョも似たような事はあったが)リアリティーを与えてしまった。
その結果宮崎監督の言いたかった現代における宗教・民族・政治・文化etcの違いによる国家や民族(場合によってはもっとミニマムな人間同士)の対立の指摘と解決への模索と言うテーマがバックボーンとして見事に浮かび上がった。
ややもすれば、抽象的な感覚で終始しかねない小品を、具体的な世界観へ引きずり込んだスタッフに最高の評価を送りたい。
舞台となった洋館の生活感あふれる描写には感心してしまった。先々月グラバー園に行ったのだが、この描写と比較すると公園にするのも破壊行為になるのを実感した。
涼宮ハルヒの消失 [映画を観る]
人気ライトノベルシリーズの待望の映像化!
作品自体は原作を逸脱しないストーリー展開に好感を持った。
ただ、3時間の長編は退屈では無かったがやはり長かった。
又、映画になった事で効果音のシンクロ率や背景の情報量を意識的に向上させたように見えた。
特に背景は、実写&CG合成の多用が目に付いた。
「消失」はどちらかと言えばサイドストーリーでキーパーソンが主役になっているのが
特長。昨年のTVシリーズのリテイクでも映像化を期待していたファンは多かった。
それをわざわざ映画化したのは逆にその人気故ともいえ、そのマーケティングが見え隠れするのには
正直閉口した。
そんなプレッシャーの中、ファンの期待に答える作品を造った事を皮肉ではなく評価してよいと思う。
劇場版ポケットモンスター アルセウス超克の時空へ [映画を観る]
過去2作品の主役だった圧倒的な存在感のポケモンを脇に回したのが今回のアルセウス。
CVはこの方じゃないと収拾が付かなかっただろうとおもう。
ストーリー的には力技で纏めた感があるが不自然ではない。
それにしても、3作品をみて初めて続き物だったというのもめずらしい・・・・
エヴァンゲリオン新劇場版:破 [映画を観る]
当然ながらTV版より鮮明な画像になっているが、それ以上に印象的だったのは、「序」がTV版のダイジェストにヴァージョンUPした画像が付いた印象だったのに対し、「破」はストーリー展開、キャラクター描写も読みやすく整理され、アクションシーンはより細密になっている。
wowwowのwebラジオでシンジ役の緒方恵美さんが「TV版と比較して年上のスタッフがより大人になった」と語っていたが、たしかに過激な読み手を振り切るような表現は落ち着いたものに変わっている。アスカ役の宮村優子さんの台詞回しも学生演劇から商業演劇に移行したくらいの落ち着きを感じた。キャラクターの追加もその一貫と言える。
今回、パンフは封緘して販売されている。それは製作者側の種明かしに近い表現が掲載されている為で、これを読んで胸の痞えが取れた方も多かったのでは
音楽の使用もネタバレになるが旧劇場版の「第九」や「ベルディのレクイエム」のような激情的な表現より、
胸をかきむしるような内省的表現が目に付いた。
少し笑ったのはスポンサーとのタイアップ。「成る程」と思える必然的カットを作成している。
「急」に大いなる期待が出来た。
新劇場版エヴァンゲリオン・序 [映画を観る]
ストーリー的にはTV版のダイジェスト。それ以上でも以下でもない。
しかし、旧作と比較した画質の向上が極めて高く、これがリメイクのきっかけになったのか?と思ったくらい。
しかしダイジェストとは言えテーマの絞込みは「人間関係の形成」に上手く纏まっていたと思う。
とりあえずファンの期待を裏切らなかったのは確かだと思う。
劇場版ポケットモンスター ディアルガvsパルキア ダークライ [映画を観る]
今回、短編がANA機内上映→DVD発売に限定されてしまって、塗り絵発表のみになったのは残念でした。
さて、本編は10周年記念に今までの作品の主役となるポケモンを一気に登場させたのは御愛嬌?
本作に関してはディアルガとパルキアの超越した次元での争いが核になるのか、ダークライを取り巻くストーリーが核になるのか、良いとこ取りしようとしてキャラクターの扱いにメリハリが欠けてしまった気がしました。
特にダークライに声のエフェクターを掛け過ぎて、折角石坂浩二を声優に選んだ意味が無くなったのでは?
ディアルガvsパルキアのような超越した存在を核にするストーリー形式は嘗ての特撮作品では以下のような傑作がありますよね
・「サンダ対ガイラ」
・ウルトラマンよりバニラ対アポラス
・帰ってきたウルトラマンよりグドン対ツィンテェール
其処に、争いを収める要素(キャラクター)が介在する作品は
・帰ってきたウルトラマンよりシーモンスとシーゴラス(怒りを収める歌)
・「ゴジラ対メカゴジラ」(歌によるキング・シーサーの登場)
・「モスラ対ゴジラ」(小美人の歌によるモスラの登場)
見ていてこれらの作品と頭の中で比較してしまいました。
そうすると、ストーリーのキーとなるダークライの存在・意思が大人が見てもどうにもわかり難く感じたのでした。
その分エンディングが強引かな?「音楽」が決め手になるのはわかっていたのだけれど。
前作のマナフィーがシンプルで無理の無いストーリーで好印象だったので残念・・・・・
10周年で力みすぎたのかな?来年に期待しましょう。
ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィー [映画を観る]
土曜日。
練習の合間を使って観にいきました。
一人で(^^;
親子が9割(当たり前か)でしたが、夏休みの週末なのにガラカラ。
梅田のシネコンに行ったのですが多くの客は
「日本沈没」と「ゲド戦記」がお目当てのようでした。
内容は性善説に立脚する心温まるストーリー(しかも説教くさくなかった)に
軽快なアクションが入るまさに1960年代の東宝のオマージュかしらと思える程。
(湯山監督ひょっとしたら「ミンキーモモ」以来の会心のできカモ)
作画も2次元画と三次元画の融合が今までで一番上手くいっているように思えました。
他のblogで「癒される映画」と表現した方がいたけど正解だとおもいます。
あ、後マナフィーは本当に可愛くで愛しく思えました(^^;>
ポケモンムービー2005 [映画を観る]
久し振りに見に行きました
ストーリーに不満はないのですが、前半アニメと思えないくらい
ポリゴンが多かった事が気になりました。
それから他作品からの引用
・舞踏会シーン→「美女と野獣」
・お城の情景、侵入者の屋根走り、都会に戻るエンディング
→「カリオストロの城」
は親の世代しか突っ込まないから
・・・・・まあいいかな(^^;)