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借りぐらしのアリエッティ [映画を観る]

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若手の作画監督を思い切って監督に指名しただけあって、作画の丁寧さには驚嘆するばかり。
宮崎駿監督が企画・監修に回ったストーリーは19世紀のオーソドックスなファンタジーを時間設定を現代の東京近郊に変更する破壊的な企画なのに(ポニョも似たような事はあったが)リアリティーを与えてしまった。
その結果宮崎監督の言いたかった現代における宗教・民族・政治・文化etcの違いによる国家や民族(場合によってはもっとミニマムな人間同士)の対立の指摘と解決への模索と言うテーマがバックボーンとして見事に浮かび上がった。

ややもすれば、抽象的な感覚で終始しかねない小品を、具体的な世界観へ引きずり込んだスタッフに最高の評価を送りたい。

舞台となった洋館の生活感あふれる描写には感心してしまった。先々月グラバー園に行ったのだが、この描写と比較すると公園にするのも破壊行為になるのを実感した。

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