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カラヤンのCDで初めて目頭が熱くなりました・・・・ [お気に入りCD]


ラスト・コンサート1988 モーツァルト&ブラームス

ラスト・コンサート1988 モーツァルト&ブラームス

  • アーティスト: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 カラヤン(ヘルベルト・フォン),ブラームス,モーツァルト,カラヤン(ヘルベルト・フォン),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: UNIVERSAL CLASSICS(P)(M)
  • 発売日: 2008/05/03
  • メディア: CD



1988年カラヤン&ベルリンフィルの最後の来日公演ライブが生誕100年記念でCD化されたのですが、基本的に私の印象でカラヤンの音楽は「統率力に富みスタイリッシュで優美」と感じており、それはオペラやR.シュトラウスの作品に適したものだと思っています。ですからベートーベンやブラームスのようなもっと素朴な部分を出したい作品には向いてないと思っていました。ましてや、この来日時では大阪での有名な「振り間違え事件」もあり「カラヤン老いたり」とアンチ・カラヤン派に言わしめた状況だったのです。

前回(1980?)の来日時TBSの特番でハイドンの「時計」のリハを演奏者側から撮影したVTRでイン・テンポを保っている時に崩れかけた部分でそれまで閉じていた目をカっと見開いて睨んだ視線の怖かった事!しかしこの1988年もABCでリハを同じような撮影をしたのですがずっと目を開いたまま普通に語っていて前回の威圧感が無くなっていたのです。

普通は買う気にはならないのですが、当時レコ芸のインタビューで「若い頃はフルトヴェングラーのように指揮者とオケの間に<曖昧さ>を求めるのは嫌いだったのだが、この頃そんなに全く否定するのもよくないかな?と思うようになった」と言う言葉を思い出して買ってみました。

モーツァルト39番は普通の演奏と感じたのですが、ブラームス1番の演奏をきいてビックリ。そこには「統率力に富みスタイリッシュで優美」は皆無なデモーニシュなもので、スピーディーではないのですが、思いを込めた重厚な音楽で進んで行くオケを強引に引っ張らず運転していった超ド級のスケールの世界が拡がっていきました。

最終楽章で目頭が熱くなっている自分に気が付きビックリしました。ライブだったら号泣していたかもしれません。
最後の拍手が尋常でない熱狂で迎えられているのも納得できます。

正に「一世一代・刹那的」と言う表現があてはまるブラ1でした。




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hokochan

Amazonのレビューも是非読んでください。
「カラヤンの音楽は苦手」と言われる方にこそ聴いていただきたい彼の日本における「白鳥の歌」です。
by hokochan (2008-06-15 22:32) 

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