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唄え!唄え!全てが!全パートがメロディーだ! [お気に入りCD]

レスピーギ:交響詩「ローマの松」「ローマの噴水」「ローマの祭り」

レスピーギ:交響詩「ローマの松」「ローマの噴水」「ローマの祭り」

  • アーティスト: トスカニーニ(アルトゥーロ), NBC交響楽団, レスピーギ
  • 出版社/メーカー: 日本ビクター
  • 発売日: 2007/11/02
  • メディア: CD


ベートヴェン:交響曲第9番「合唱」

ベートヴェン:交響曲第9番「合唱」

  • アーティスト: トスカニーニ(アルトゥーロ), ファーレル(アイリーン), メリマン(ナン), ピアース(ジャン), スコット(ノーマン), ロバート・ショウ合唱団, NBC交響楽団, ショウ(ロバート), ベートーヴェン
  • 出版社/メーカー: 日本ビクター
  • 発売日: 2007/12/14
  • メディア: CD


昨年後半よりいよいよJVCによるxxcdのトスカニーニのシリーズが発売された。
個人的にはBMGの最新リマスターの2for1シリーズで
「これ以上は無いかな?」と思っていたのだが、
聴いてみると、演奏者の希望を重視したのが前者。録音ディレクターの判断が重視されたのが後者かな?と言う思いがした。
前者は張りのある音色が全パートで一杯に拡がって来る。オンマイクで出した音全てを漏れなく取ろうとした意図がよくわかる。演奏者側で感じる印象は正にこれだろう。
後者はそんな演奏を距離をおいて聴く感覚で若干のエコーを含め、音色をマイルドにして聞きやすくしている。「トスカニーニのRCA録音は放送録音なのに固く暴力的な音色がする」とLPから初期CDの時代まで言われてきた評価に対する回答だったのだと思う。(実際一番聴き易い)
だが、「音の暴力」とも思えるそれは単純にトラックダウンの技術のみではなく、弦を美しく聴かせて纏めていくアナログ録音のイコライジングで強拍とダイナミックスの大きな部分のみが強調された上に歪んでしまった事にもあるだろう。
今回、xxcdでファーストマスターの録音がやっと一般ユーザーに理解されると確信する。
デジタル録音のイコライジングじゃないと今日のblogの題名(トスカニーニが楽団員にリハで叫んだ言葉)
の指示は再生できない。確かに非現実的ではあるけれど、明確に判るぐらい一歩引いたパートは一つも存在しない。そんな演奏だからこそブラームスやワーグナー、レスピーギ、ドビュッシーに効果的だったのではと思う。
そんな演奏をベートーベンでもやってしまっているのが正気の沙汰ではないのだが(^^;
ヘッドホンで聴くと普段脇に廻っている伴奏パートがメロディーパートと同じ音圧でしっかり歌い上げている
のが良く判った。
徹底したオンマイクなのでもう2年存命ならばステレオ録音の商品化はそんなに困難ではなかっただろう。(実際その時期にストコフスキーがシンフォニー・オブ・ジ・エアにCapitalで華麗な「ローマの松」の
ステレオ録音を実現している)トスカニーニの晩年を正しく評価するのはこれからかもしれない。


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