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第105回同志社グリークラブ定期演奏会(2009.12.12城陽市文化パルク城陽プラムホール) [演奏を聴く(仮)]

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オンステは28名。来年の会場がが学生会館である寒梅館とパンフで予告されていたので、今回が
一般会場での最後の定期演奏会になりそうだ。実は他の同志社大学の合唱団も今年から続々と寒梅館開催に
移行していた。キャパも少ないし、地の利もあるのだが、OB中心の内輪向けになるのが心配。
客の入りは一階で9割程だったので1000人弱と推定できた。これで全国コンクール銀賞のニュースが無かったら
どうなっていたことか・・・・・・
全体的にみてあるOBが「草食系だなぁ」と呟いた。
アンサンブルの上手さは感じるのだが、スキルと体力の低下を実感した。特にパワー志向の曲には不向きな団体になっている。勿論スキルアップの努力は必要だが、彼らが納得するサークル活動である裏打ちが不足しているようにも感じるのは私の思いだけだろうか?

では、ステージ順に


●第Ⅰステージ
「北欧の風景」
指揮・司会:伊東 恵司
1)Kaunehin maa 作曲:Leevi Madetoya
2)Kuutamolla 作曲:Jean Sibelius
3)Kiitavi aatos 作曲:Selim Palmgren
4)Salve Regina 作曲:Kunt Nystedt
5)Och jungfrun hon gari ringen 作曲:Hugo Alfven

四連から歌ってきた指揮者お得意のレパートリー、流石にコンクールの自由曲だった(3)(4)は
今年最高の出来に仕上がっていた。(5)などはブラインドで聴くと北欧の合唱団と間違うくらい
のアンサンブルのまとまりの良さを見せ付けた。ただ、力で捻じ伏せる合唱が全く出来ないため、
アンサンブルの精密さだけでは聴衆へのアッピールが低くなってしまっているのは残念だった。

●第Ⅱステージ
男声合唱組曲「月に寄せる歌」作詞:北原 白秋 作曲:多田 武彦
指揮:鈴木 隆介(第77代学生指揮者)
(1)新月
(2)影
(3)短日
(4)月から見た地球
(5)珠数工の夜
(6)童話の月
(7)月夜の箱

第Ⅰステージと同じアプローチで曲を造ってしまった結果。言葉とダイナミックスがメリハリの無い演奏に
なってしまった。詩を重要視した邦人作品にて言葉が不明瞭なのは致命的で音が決まっていても意味が無い。

●第Ⅲステージ
「British Folk Songs」編曲:北川 昇(委嘱)
指揮:伊東 恵司
(1)The British Grenadiers
(2)Believe me,if all those endearing young charms
(3)The last Rose of Summer
(4)Long long ago
(5)Auld Lang Syne

昨年の「American Folk Songs」に続く作品集だが、より親しみやすく、歌う側も聴く側も楽しめる
アレンジに好感をもったし、合唱自体も声がより前に出ていた。多くの男声合唱団に対応できる
作品なので是非出版してほしい。

●第Ⅳステージ
男声合唱とピアノのための「初心のうた」作詞:木島 始 作曲:信長 貴富
指揮:鈴木 隆介 ピアノ:松井 萌
(1)初心のうた
(2)自由さのため
(3)とむらいのあとは
(4)でなおすうた
(5)泉のうた

この演奏のみ指揮者の世界観が変わった印象を受けた。
非常にアグレッシブに音楽に立ち向かっていく姿勢を感じたのだ。伴奏が入って精神的な余裕が
出来たからかもしれない。あるいは世代的に共感を持ったのかもしれない。
よい意味で非常に弾けた演奏になった。

アンコール
「Dany Boy」編曲:北川 昇 指揮:伊東 恵司
「君、歌えよ」作詩:谷川俊太郎 作曲:信長 貴富 指揮:鈴木 隆介 ピアノ:松井 萌
それぞれ、第Ⅲ・第Ⅳステージと縁のある作品。曲の出来もそれに準ずるものとなった。

ラストは今年亡くなった名誉顧問の遠藤彰先生を追悼してOBと合同で「希望の島」を唄った。


1OBとして望むことは、演奏会のダウンサイジングはやむをえないとして、活動が内向きにならないよう
望みたい。そのための協力は個人的には惜しまない。




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