SSブログ

第59回東西四大学合唱演奏会(2010年6月27日 京都コンサートホール大ホール) [演奏を聴く(仮)]

s-594ren.jpg
客の入りは8割程。3階の席まで埋まり上々の入りといえる。

エール交歓
慶応:会場の響きが掴めず上滑りな音になっていた。
関学:コンパクトに上手く纏めている。このままテナーがもつかが鍵。
早稲田:ホールとの相性が合っている。いつもより力まず「美しい声」が伸びていった。悪くないがらしくない。
同志社:多少荒いが少人数を気にしない攻める唄い方に好感。付属高校から入部したメンバーがまったくいない
     のにらしい演奏になったのには笑ってしまった。

第1ステージ
慶応義塾ワグネルソサイエティ男声合唱団(22名 指揮:佐藤正浩 ピアノ:前田勝則)
『Reynald Hahnによる恍惚のとき』(作曲:R.アーン 編曲:北村協一)
軽目のトーンで纏めた。大きな傷がないが、軽くなった分発音が硬すぎる様に思えた。

第2ステージ
関西学院グリークラブ(46名 指揮:廣瀬康夫)
男声合唱組曲「尾崎喜八の詩から」(作詩:尾崎喜八 作曲:多田武彦)
全てが安定している。もちろん水準以上の演奏。しかし驚きが感じられないのは何故?特に早いテンポのフレーズで言葉の堀込みが足りなく感じた。

第3ステージ
早稲田大学グリークラブ(70名 指揮:小久保大輔)
革命詩人の詩による”十の詩曲”より「6つの男声合唱曲」
(作詞:安田二郎 作曲:D.ショスタコビッチ 編曲:福永陽一郎)
客観的に図抜けた実力を持っているのは事実。聴衆としては「いかに唄うか?」が注目される部分だったと思う。実際期待通りの音圧としなやかなフレージングを取り混ぜた断トツの好演。しかしこの作品をソフトなトーンで纏めたのは賛否が分かれる所。わざわざメッセージを伝える為に日本語を作詩して再構築した作品をサウンドを前に出してそれをぼやかせたのは個人的に不満。指揮者は編曲者(=初演指揮者)のお孫さんだが、求める音楽は別でこの曲では無い気がした。

第4ステージ
同志社グリークラブ(21名 指揮:伊東恵司)
祈りの風景~現代宗教曲から~
この団体は少人数なので唯一ボーカルアンサンブル並みの精度が要求された。もちろん相対的に未熟に感じる部分はあるが、実は一番小規模なこの団体が多彩な宗教曲を一番逃げずにフレーズをしっかり掘り込んで唄ったのは評価して良いと思う。


合同ステージ
(指揮:伊東恵司 ピアノ:若林千春)
男声合唱とピアノのための「天使のいる構図」
(作詩:谷川俊太郎 作曲:松本望)
昨年夏、初演されたばかりの作品。久しぶりに実験的作品を四連で聴いたきがする。こんな作品がこの演奏会ではもっと欲しい

アンコール
(指揮:伊東恵司 ピアノ:若林千春)
世間の評判に乗じて
「サッカーによせて」(作詩:谷川俊太郎 作曲:木下 牧子)

その後のステージストームは毎度おなじみの作品。
・・・・・もうちょっと工夫しようね。

東西四連は普通のジョイントコンサートではない。今後もそうあってほしいとおもう。  


タグ:東西四大学
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。